製品・サービス / 業務用脱臭・集塵装置
製品・サービス · 全国対応有機溶剤・VOC用の業務用脱臭・集塵装置
監修:大滝良彦(VOC空気清浄機事業部 セールスエンジニア) 更新

有機溶剤・VOC用の業務用脱臭・集塵装置とは、揮発した有機溶剤の蒸気やヒュームを発生源の近くで吸引し、活性炭とHEPAフィルターで吸着してクリーンな空気にして排気する装置です。屋外排気ダクトを持たないため、コンセントに挿してホースをつなぐだけで使え、工事がいりません。局所排気装置が置けない現場の有機則対策や、作業環境の改善に使われます。
当社(ベリクリーンエア)の「Belicleen Air」シリーズは、2021年から販売し、自動車・医薬品・化粧品・電子部品などの製造業や研究機関で累計160台以上を納入しています。「発散防止抑制措置」の特例実施許可も取得しています(許可番号:大阪労働局天満署 令和4年度第1号/名義:株式会社ベリカ)。
こんな悩みに使われています
- 作業環境測定で第三管理区分になった:改善措置に期限があり、大がかりな工事をせずに濃度を下げたい。
- 労働基準監督署から指導を受けた:有機溶剤の対策設備が不十分と指摘され、対応を求められている。
- 建物が賃貸でダクト工事ができない:壁の貫通や屋外排気口の設置に、貸主の許可が下りない。
- 作業者の健康が気になる:作業員は臭いに慣れて気づかないだけで、空気の状態は良くない。何か手を打ちたい。
- 一般の空気清浄機では効果がなかった:ホコリは取れても、溶剤のツンとした臭いは残る。
仕組み
フレキシブルアームやホースの吸引口を発生源の近くに置き、揮発した有機溶剤を含む空気を吸い込みます。取り込んだ空気は、活性炭を含むケミカルフィルターで溶剤蒸気を吸着し、HEPAフィルターで微粒子を捕集してから、クリーンな空気として排気します。屋外へ排気するダクトを持たないため、処理した空気は室内へ戻ります(循環方式)。
フィルターが吸着できる量には限りがあり、使い続けると「破過(フィルターを通り抜け始める状態)」に達します。破過の前にフィルターを交換します。使用済みの活性炭フィルターは、当社が無償で回収・リサイクルします。

局所排気装置・一般の空気清浄機との違い
| 項目 | 局所排気装置 | 一般の空気清浄機 | 本装置(脱臭・集塵) |
|---|---|---|---|
| 溶剤蒸気の除去 | 屋外へ排出 | ほぼできない | 活性炭で吸着 |
| ダクト工事 | 必要 | 不要 | 不要 |
| 吸引の考え方 | 発生源を囲う/近くで吸う | 部屋全体をゆっくり循環 | 発生源の近くで直接吸う |
| 有機則対策 | 対応(設置届が必要) | 対象外 | 特例実施許可を得れば代替措置に |
| 移動 | 困難 | 容易 | 本体を動かせる |
局所排気装置の設置が困難な現場での進め方は局所排気装置が設置できない現場の有機溶剤対策、制度の詳細は発散防止抑制装置とはで解説しています。
機種の選び方
機種は、設置スペースと必要な処理風量、扱う溶剤の量で選びます。
- 単一の作業台・少量:小型のBA100S(15kg・幅46cm)。フレキシブルアーム2本で1台につき2か所の作業に対応します。
- 生産ライン・複数の作業位置:BA400T・BA500Tなど、処理風量の大きい機種。
- 粉じん・ヒュームが多い:集塵側のフィルター構成を強化した機種。
当社の装置は有機則対策向けです。特化則(特定化学物質)に該当する物質や、防爆構造が必要な環境には対応していません。対策したい溶剤名と作業内容をお知らせいただければ、可否と機種をご案内します。各機種の詳細は製品ラインナップをご覧ください。

測定データのある導入事例
お客様名は原則として公開していません(販売代理店経由・機密保持のため)。測定値のある事例を紹介します。
- インクジェット印刷ドック(MEK):日用品メーカーの印刷ドックで、付近の濃度400〜500ppmが、BA500Tの設置後0ppmで安定しました(2024年7月)。
- 塗装作業場(エチルベンゼン):福井県の塗装工程で、労働基準監督署の立会い測定により、BA400Tが局所排気装置として認められました(2024年7月)。
- 電子部品メーカーの試験(IPA):試験工程で、BA500Tの活性炭が約4,650gを吸着してから破過に至りました(2025年3月)。フィルター交換の目安の把握に使われています。
導入後によくいただく声は「安心して作業が行えるようになりました」です。導入事例をもっと見る
価格とランニングコスト
製品・フィルター・サポートパックの価格は、販売代理店がお客様の用途に合わせて個別にお見積りします。ダクト工事や屋外排気の確保がいらないため、初期費用は固定式の局所排気装置より抑えられます。
- ランニングコストはフィルター交換のみ:定期点検の費用はかかりません。
- 使用済みフィルターは無償回収・リサイクル:産廃処理費用はかかりません。
- 5年リースも可能:初期費用の予算が厳しい場合の選択肢です。
よくある質問
作業環境測定で第三管理区分になりました。すぐ対策できますか?
はい。工事がいらないため、機種が決まればコンセントに挿してホースをつなぐだけで運転を始められます。まずデモ機を1週間お貸しし、実際の作業場で溶剤濃度を測ってから機種を決めることもできます。導入後の再測定で管理区分の改善を確認します。
一般の空気清浄機ではだめですか?
一般の空気清浄機はホコリや花粉の捕集が中心で、有機溶剤の蒸気成分はほとんど除去できません。当社の装置は活性炭フィルターで溶剤蒸気を吸着し、発生源の近くから直接吸引する点が異なります。
騒音は大きいですか?
仕様上の最大値は機種により異なりますが、通常使う60%程度の風量では40〜50dBA前後です。会話ができる程度の音量で、夜間の無人時間帯に運転する使い方もされています。
作業台の下に収まりますか?
収まりません。装置は本体の設置スペースが必要です。最小のBA100Sで幅46cm・奥行21cm・高さ61cm、重量15kgです。作業台の脇に置いて、フレキシブルアームで吸引口を作業位置に近づけます。
フィルターの交換費用と頻度は?
交換頻度は溶剤の種類と使用量で変わります。参考として、ある電子部品メーカーの試験工程では、BA500Tの活性炭が約4,650gを吸着してから破過に至りました。使用済みの活性炭フィルターは無償で回収・リサイクルします。個別のお見積りは担当までお問い合わせください。
防爆構造ですか?
いいえ。防爆構造ではありません。引火性の高い溶剤を高濃度で扱う環境や、防爆エリアでの使用には対応していません。
この装置について相談する
対策したい溶剤や作業内容、設置場所、作業環境測定の結果など、現場の状況をお知らせください。担当の大滝が最適な機種と進め方をご案内します。* は必須です。
VOC空気清浄機事業部 セールスエンジニア。装置の選定から労働基準監督署への対応・特例実施許可の申請まで、現場ごとの相談に応じています。
お問い合わせ:y.otaki@belica.co.jp